Novel: 既知のものとは異なる 新たな
“The novel coronavirus”
というような表現を見かけた。novel は小説という意味でお馴染みの単語だがここでは当然違う意味のはず。
意味する所は「既知のものとは異なる」というようなものであると判明したが、よくよく記憶をたどると「新奇な」という意味も暗記していた。だが新奇という表現自体が日常表現で使う事が殆ど無い。
受験時代は誰しも単語を沢山暗記すると思うが、もしその日本語訳に関してすんなり理解できないような表現が登場した場合はしっかり意味を調べた方がよいかもしれない。「新奇」とは何ぞや?と問題意識を持ち、国語辞典なりを調べていれば “The novel coronavirus” が意味するところ理解できたはずである。
英語の学習が進んでいる人は、英英辞典やネイティブ向けの辞書を引いた方が良いと思う。ただし受験の場合はやることも多いので、一つ一つにあまりに神経質になるのも良くないだろう。何事もさじ加減が大切だ。
Buy out: 人から株式を買い取る
経営権を握るために丸っと株式を誰かから買い取る時に使う表現。次の見出しのように名詞として使う場合は buyout と一単語として綴る。
From ft.com
“Anil Agarwal launches $2bn buyout bid for Vedanta”
Neil Hume, Natural Resources Editor MAY 12, 2020
これは「20億ドルに上る株式買い付けを開始」と言った意味の見出しである。
bid は「この金額で何かが欲しい」、または「この金額で仕事を引き受ける」という申し出を意味する。
日本人の感覚だと buyout bid と並べて使う必要が無いように思うが、ネイティブには自然な表現なのだろう。
似たような単語が連続して用いられるような例は沢山目にするが、おそらくネイティブが書いたテキストに沢山触れて慣れてゆくしかないのだろう。こうしたものは、ずっと日本語訳から作文しているだけでは身につけることは困難なのではないだろうか。